ポイント① 大問1のリスニングは変わらない。

この問題は約10分間テープが流れるので、英語の試験時間は50分-10分=実質40分となります。

リスニングの対策は「耳を英語に慣れさせる」ことが大切です。

メディアを使ってNHKでやっている「基礎英語」や「トラベル英会話」などを聞くのも効果があります。

でも、一番効果がある方法は、自分で教科書や試験問題の英文を「音読」をすることです。

自分の声を自分の耳で聞くと印象に残りやすいのです。

配点は、28/100点です。

ポイント② 大問2が新傾向の問題となる。

和訳に合わせてここでは英単語を書かせる問題です。

教育委員会が公表している問題では書かせるものが「英単語」ですが、

実際の入試では、イディオム(熟語)や1文を英語で書かせる問題が出るかもしれません。

普段から、英語と和訳をセットで「書いて覚える」習慣をつけておきましょう。

配点は、12/100点です。

ポイント③ 大問3は、過去問の大問2と同じレベルである。

長文というよりは、中文または短文といったボリュームの「長文」問題です。

中堅レベルの生徒は、この問題を確実に得点することが重要です。

長文問題を解くための最も重要なポイントは、何の話かという「あらすじ」を日本語でつかむことなんです。

そのためには、英文を読む前に(注)をしっかりと読むことです。(※ここがすごく重要なんです。)

埼玉県公立高校の過去問を見てみても、この(注)にはたくさんの「あらすじ」がわかるヒントが詰まっています。

配点は20/100点ですので、20点満点を目指しましょう。

ポイント④ 大問4は、過去問の大問3と同じレベルである。

センター試験をはじめ、私立高校でもおなじみの「会話文」の問題です。

大問3に比べるとボリュームは少し多いですが、比較的読みやすい文章です。

中堅レベルの生徒は、時間が足りなくならないよう「読む工夫」をしましょう。

例えば、接続詞that や関係詞who,whichなど、また不定詞to doの前で「文を区切る習慣」を着けていきましょう。

英文を読み進めながら、欄外に数字や地名などが出てきたらメモをとりましょう。

配点は、30/100点です。(※一番配点が高い問題です。)

ポイント⑤ 英作の条件がゆるくなった。

今までのテーマに沿ってや、使わなくてはいけない単語や、何文でといった条件がほとんど無くなりそうです。

受験生にとっては、かなりやりやすくなるでしょう。

やりやすくなる理由は、大問3と4で使われている英文から「パくれる」からなんです。

英作は、全部を自分が考えて組み立ててもいいのですが、せっかく大問3と4というお手本があるのですから、

そこから使えるものは借りてしまいましょう。

配点は、10/100点です。

ポイント⑥ 過去問の大問4がなくなった。

今まで、一番難しく時間がかかっていた「これぞ長文」といった問題が無くなりそうです。

恐らく、この問題が無くなったことで平均点は上がると思います。

今までは、英検3級以上持っている生徒か、それと同等の力がある生徒だけが解けていた問題です。

つまり、英語を頑張って勉強している普通の生徒(評点が~4くらい、北辰偏差値が~55くらい)が得点をとりやすい問題になったわけです。

ポイント⑦ 勉強している生徒とそうじゃない生徒の差が出る問題になった。

今までに比べて、明らかに易しくなっています。

では、英語は大丈夫といえる生徒が一体どのくらいいるでしょうか?

今までのように「時間が足りない」、「平均点が低い」、つまり「難しいテスト」であっても、

平均点は55.6点(2015年度)から57.4点(2016年度)と上昇傾向にあります。

今年度は、平均点が60点を超え65点に達するかもしれません。

国語塾が土曜日に行っている「土曜特訓」でのデータを見てみますと、通知表に5がついていたり、英検3級や準2級を持っている生徒はであれば、80%以上は得点できると思います。

明らかに、時間をかけて勉強している生徒と、そうではない生徒との差が大きくなっています。

中堅の生徒は、65~70点を目指してこれから3月の受験日まで、

どのくらい英語に時間をかけられるかが合否の分け目になります。

国語塾では、冬期講習と土曜特訓、そして平常受業で英語の勉強時間を最大限に拡大していく方針です。

その理由は、今年から英語は得点しなければ合否に関わる教科になったからです。