12月22日には、埼玉県立小中高校の終業式です。
この日には、通知表が返ってきます。
保護者の皆さんにとっては、その中身に興味があるはずです。
「うちの子は、1学期に比べて上がったのか、下がったのか?どうかしら?」
もちろん、上がるに越したことはないのですが、
下がったからと言って悲観的になることもありません。
その理由は、2学期の通知表は、実は途中経過なのです。
次の3学期こそが1年で一番大切な時期なのです。
今回は、3学期に全力を出すにはどうすればよいのかを考えてみたいと思います。
ポイント① 3学期(学年末)の評定だけが高校入試に関わるものである。
つまり、2学期の通知表は3学期に繋げていく過程なのです。
2学期に良かったから、悪かったからといって一喜一憂する必要はありません。
3学期に結果を残せるようこの冬休みにしっかりと準備をしましょう。
3学期の評定=学年の内申と考えてもいいものです。
ポイント② 3学期の内申を上げる肝は冬休みにある。
冬休みの間は学校がお休みですので、授業も進みません。
この期間こそ有効活用をすべきです。
3学期の授業の内容を先取りしてしまいましょう。
子供たちは、授業が始まったらば、内容がわかることで安心でき、手も挙げられるようになります。
このように「一度やっているからわかる」という自信を持てると
子供たちの顔つきや学習に取り組む姿勢が変わってきます。
そして、この自信が学校の先生にも伝わるのです。
「○×くん・さんは変わったなあ」
こんな言葉を掛けてもらえるようになります。
子供たちにとっては、先生をはじめとした大人にこのような言葉を掛けてもらえることが嬉しいのです。
ポイント③ 冬休みは2学期やそれ以前の積み残しを復習する。
2学期や、1学期、または前学年に学習して内容で苦手な分野があれば、
前に戻って復習をしておきましょう。
たとえば英語ですが、中学1年生に学習したbe動詞の格変化(I-my-me)や
主語とbe動詞の対応がわからないと、中学3年生になってもそこに戻らなくてはなりません。
数学であれば、比例反比例がわからないのに、1次関数や2次関数がわかるはずもないのです。
学校の授業が始まると、その予習が勉強の中心になりますので、前に戻る時間はほとんどないのです。
この冬休みが、前に戻って復習をする最後のチャンスなのです。
いかかでしたでしょうか?
12月23日から翌年の1月9日まで、今年度の冬休みは18日間もあります。
大みそかからお正月3日間を除いたとしても、14日間あります。
この14~18日間でできる目標をまずは設定しましょう。
そして、一日一日にやることをカレンダーに書いていきましょう。
そして、年末に出来たかどうか確認してみましょう。
出来ていたことを見つけて、大いにお子さんをほめてあげてください。
もしも、出来ていなかったことがあっても、それは年明けに追加でやればいいことです。
出来なかったことよりも、出来たことをお子さんとともに喜んであげてください。
お子さんも、私たち大人もほめられることで伸びるのですから。