皆さん、こんばんは。

ついついサボりぐせが出たしまいました。

この数日、インフルエンザにかかって欠席する子どもが何人かいました。

まだ、流行は続いています。

うがい&手洗いをこまめにしましょう。

さて、今回のテーマは、知らないうちに実力がついていたことです。

 

 

 

 

 

高校2年生の生徒の英語の授業の冒頭でこう言われたのです。

「今日単語のテストがあったんだけれど、

ノーベン(※勉強せずに試験を受けたの意味)でふた桁取れた。

ビックリしたよ」

正直、喜んでいいのやら、叱らなきゃいけないのやらで、複雑な思いでした。

実は、冬期講習の期間に「英検準2級対策」をかなりの時間をかけてやったんです。

その時に、このように文句ばかり言っていました。

「こんなことやっても、

試験当日は時間がなくなってできないよ」

「これやっていても意味ないと思うんだけれども」

などなど、文句たらたらでした。

私は、

「はいはい、わかりましたよ。

でも、騙されたと思ってこのやり方を続けてね」

と話は聞くけれども、やることはしっかりとやってもらうという

指導を続けたのです。

子供たちが嫌がること、

面倒くさがる、手間がかかるといったことほど

効果が出て身につく方法はないのです。

さて、どんな指導をしたのかといいますと、

①長文を全文写します。

②その下に品詞分解(主語にS、動詞にVといった記号を付けること)をします。

③正確な和訳をします。

ポイントは、それをやる時に「/」スラッシュを、

文の区切れそうな所に入れることです。

 

 

 

 

 

 

 

He is a student / who plays the piano.

と、「/」を入れることで、短い文へと変身するわけです。

「彼は生徒です」と「ピアノを弾く」との

2つの文になります。

これを、

「彼は、ピアノを弾く生徒です」とは訳しません。

その理由は、スピードが落ちてしまうからです。

試験や検定は時間で解くものですから、

英文を読むポイントは、

速さなので、多少不正確でも大丈夫なのです。

英語の点数が伸びない子どもは、

「単語の意味がわからないから訳せない」

とよく言います。

本当にそうなんでしょうか?

それでは、日本語は全部、意味がわかっていますか?

意味の分からない言葉や、読めない漢字はないですか?

私を含む、殆どの人が「No!」と答えるのではないでしょうか?

私たちは、知らず知らずのうちに、前後の文脈から

言葉の意味を類推しながら読んでいるのです。

この「類推力」が英語にも必要です。

これを身につける方法は、

長文にスラッシュ「/」を入れながら読む練習をする。

毎日、とは言いませんから、週に2~3題を実践すると、

気づいた時には、長文を読む力がついています。

ぜひ、今年は長文を「速く、多少不正確でも」読めるようにしましょう。