皆さん、こんばんは。

今日は、機能に比べて暖かい一日となりました。

さて、今日も英語についてです。

~に比べてという表現があります。

英語では、「比較」という単元として扱われています。

中学2年生の今くらいに教科書で出てきます。

そして、大学入試ではかならず出る単元のひとつです。

 

 

 

 

 

さて、ちょっとお付き合いください。

①This flower is beautiful.

この花は美しい。

②This flower is more beautiful than others.

この花は他の花と比べると美しい。

③This flower is the most beautiful of all.

この花はすべての中で最も美しい。

さて、みなさん中学の英語で学習しましたよね。

ではここで問題です。

①~③の「花」の中で、一番「美しい」のは何番の花でしょうか?

殆どの子供たちが、③と答えます。

その理由を聞くと、

「だって一番美しいと書いてあるから」

と言います。

皆さんはどう思われますか?

正解は、①の「花」が一番美しい花です。

「そんなはずはないよ」といった声が聞こえてくるようです。

それでは、その理由を説明していきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

②と③とは、比較される対象があります。

②は、「他の花」ですし、③は「すべての花」です。

これに対して、①は比較される対象がないのです。

つまり、絶対的に美しいのです。

ここで国語の語句の知識が必要になってきます。

それは、絶対的とは、比べるものがない。ただひとつのものである

という意味を知っていることです。

さらに、絶対的の対義語は何でしょう?

はい、相対的です。

これは、何かと比べて、誰かと比べてといった意味になります。

②と③の「美しさ」がこれに当たります。

いかがでしたでしょうか?

英語は、丸暗記の教科ではないのです。

「比較級は、more ~er + than をつけるんだよ。

最上階は、the most ~est をつけるんだよ。

そして、原級を使った比較は、as~asだよ。」

と形だけを教えるだけでだめなのです。

比較とはどういう表現方法なのか、

その本質に触れた部分が必要です。

それが印象に残って、高校生で「比較」を文法として学習した時に

理解できるようになるのです。

いかがでしたでしょうか?

英語や社会、国語といった教科は「暗記すれば出来る」と思われがちなのですが、

実はそうではないのです。

もちろん、覚えなければならないことはあります。

例えば、英語の単語であれば「動詞」と「形容詞」です。

しかし、一番重要なことは、

「なんでそうなるのか」といった本質を追い求める力です。

これは、どの教科にも共通ですし、

「生きていく力」の源にもなるものです。

私は、このような力を子供たちにつけてあげたくて、

毎回、授業をしています。